オフィス・店舗のLAN工事業者の選び方と失敗しない3つのポイント
- 2022/05/12
- 2022/05/12

目次
はじめに
「LAN工事、どこに頼めばいいんだろう…」
オフィスや店舗の開設・移転時に、こんな悩みを抱える方は多いんです。
オフィス・店舗のLAN工事を進める際、重要なカギを握るのが業者選びです。
工事費はもちろんのこと、信頼できる業者かどうかをしっかり見極めた上で依頼することが大切です。
工事を依頼する側としても、どのように進むのか大まかな流れを把握しておくと安心です。
このブログでは、LAN工事業者の選び方と、知っておくと役立つ知識をまとめてお伝えします。
業者に依頼する前に!LAN環境とレイアウトを整理する
工事業者に依頼する前に、LAN環境と大まかなレイアウトを整理しておきましょう。
打ち合わせで業者に伝えておきたい内容は、主に次の5点です。
- デスクの配置
- PCを設置する位置
- ルーターの位置
- 無線LANの設置予定場所
- 応接室などデスク以外の場所にも配線が必要か
打ち合わせで聞かれた際にすぐ答えられるよう、事前に整理しておく必要があります。
特に重要なのがデスクと島の数です。
例えば8席の島であれば、ルーター用1本+8本で計9本のLANケーブルが必要になります。
幹線は島ごとに1本ずつ引くため、島の数も事前に決定しておきましょう。
可能であれば座席レイアウト図を用意しておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。
【画像挿入おすすめポイント】ネットワーク構成の例(図)
複数業者に見積依頼して比較する
おおまかなレイアウトが整理できたら、次は複数の業者に見積依頼を行いましょう。
比較検討した上で依頼先を決めることが、失敗を防ぐための重要なポイントです。
LAN工事費の見積には、主に次のような内訳が含まれます。
- 資材費(LANケーブル・コネクタ・情報コンセント・モールなど)
- 物理設計費用
- ネットワーク機器費用(ルーター・HUBなど)
- 作業費・特殊処理費(空配管・モール処理・穴開けなど)
- 論理設計・設定費用(ファイアウォール・スイッチ・アクセスポイントなど)
不明な費目があれば必ず業者に確認しておくことが重要です。
曖昧な点を残したまま施工へ進んでしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。
納得した上で契約に進むようにしましょう。
実績・対応力・アフターサービスで業者の質を見極める
業者を比較検討する際には、見積以外にも確認しておくべきポイントがあります。
次の4点を目安に、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。
| 比較項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 実績 | 過去の累積工事数や事例を業者のWebサイトで確認する。自社の規模や形態に近い実績が豊富な業者が望ましい。法人専門または法人比率が高い業者を選ぶ。 |
| 見積額 | 費目ごとに妥当かどうかを検討する。慣れている業者であれば大半のケースを想定した見積額を提示してくる。料金プランが明確かどうかも確認。 |
| 対応力 | 問い合わせから見積までのスピードと丁寧さをチェックする。繁忙期でも対応が後回しになっていないか、現地調査をおざなりにしていないかを確認。 |
| アフターサービス | 工事後の保証期間やトラブル対応の有無を確認する。Webサイトに記載がなければ問い合わせ時に確認する。 |
有線LAN・無線LANどちらを選ぶ?違いを知っておこう
LANには大きく分けて有線LANと無線LANがあります。
有線LANは通信が安定していて大容量データにも対応しており、接続ごとにLANケーブルが必要です。
無線LANは電波が届く範囲であればどこでも通信でき、機器の増設や移動の際に工事が不要です。
ただし、有線と比べると通信が不安定になることもあります。
「どちらが正解?」というより、有線と無線それぞれのメリットを活かして組み合わせるのが現実的な選択ですね。
法人用・家庭用どっちがいい?無線LANルーターの選び方
無線LANルーターは、法人用・家庭用でスペックはそれほど変わりません。
高額なものは速度・同時接続数・電波の強さすべてが優れており、低価格品でも一般的な用途であれば十分なことが多いです。
法人用のメリットは、主に管理のしやすさです。
複数台のアクセスポイントを一括管理でき、パスワード変更やゲストアカウントの設定も楽になります。
複数台設置時のアクセスポイント間の電波干渉(チャネル)を自動制御してくれる機種もあります。
また、ルーター機能なしのアクセスポイント専用機は家庭用より安く、複数台導入時にコストメリットが出ます。
家庭用のメリットは、1台で完結できる手軽さです。
ルーター兼アクセスポイントとして1台で使う場合は最も効率的で、最近は機能面も法人用と遜色ありません。
広い場所では2台目をルーター機能オフにしてアクセスポイント専用機として使うことも可能です。
ただし、最初から複数台導入が決まっているなら、法人用アクセスポイント専用機の方がコストが安くなる場合もあります。
Cat5E・Cat6・Cat6A LANケーブルの種類と選び方
配線に使用するLANケーブルには、主に3つの規格があります。
規格によって通信速度と費用が変わるので、用途に合わせて選ぶことが大切です。
| 規格 | 通信速度 | 特徴・料金 |
|---|---|---|
| Cat5E | 〜1Gbps | 通常や速度を重視しない箇所には十分な実行速度。標準料金。 |
| Cat6 | 1Gbps | Cat5Eよりも速度が速い。標準料金よりやや高め。 |
| Cat6A | 10Gbps | 非常に高速だがあまり普及していない。料金は上記2つより高め。 |
大容量データを日常的にやりとりするクリエイティブ系の職種では、Cat6Aの検討が必要なケースもあります。
ケーブル規格に合わせたHUBの選び方
HUBとは、1本のLANケーブルから複数の機器へ分配するための機材です。
「これ、意外と見落としがちなんです」と現場でもよく聞く話ですね。
ポート数は接続する機器の数に合わせて選び、将来の増設を見越してポート数に余裕を持たせておきましょう。
また、HUBはLANケーブルの規格に対応したものを選ぶ必要があります。
Cat5E・Cat6を使う場合はギガビット対応HUB、Cat6Aを使う場合は10ギガビット対応HUBが必要です。
ケーブルとHUBの規格がかみ合っていないと、せっかくの速度が出ないので注意しましょう。
まとめ
LAN工事の業者選びを失敗しないためには、事前準備が重要です。
工事の流れと見積の内訳を把握しておくことで、信頼できる業者かどうかを見分けやすくなります。
複数業者を比較し、実績・対応力・アフターサービスまで含めて選ぶことが大切です。
今回の内容が、適切な業者選びの参考になれば嬉しいです。






「島の数」と「デスクの数」を事前に整理しておくのが一番のポイントです。