自分でできる!オフィスの配線整理6つのコツをプロがわかりやすく解説

はじめに|配線トラブルで怖い思いをしたら配線整理をしてみよう

先日、お客様から「コンセントを抜いたらホコリだらけで少しぞっとした」というお話をいただきました。
無線技術が進歩した今でも、オフィスには多くのケーブルが配線されています。

LAN・電気・電話・USBなどは特に利用が多く、見えない場所にぐちゃぐちゃに放置されていることもあります。
「うちも同じかも」と思った方、いますよね。

これらのケーブルには、すべて電気が流れています。
漏電やショートが起こると、最悪の場合は火災の危険性もあるんです。

電気トラブルは「起こってから対応」では遅く、早めの対応が必要です。
それぞれのケーブルの電圧は、以下のとおりです。


実はよくある!オフィスの電気トラブル

実際に、こんなトラブルの声もよく聞きます。


これ、実際に現場でよく見かける光景なんです。
万が一火災が起こると、情報資産の消失・社員のけが・近隣への迷惑など、大きなリスクにつながります。

火災は少し神経質なぐらい予防するのがちょうどよいです。

①絡んでいるケーブルはほどこう

ケーブルは、外側の厚い皮膜と内側の薄い皮膜で銅線を覆っている構造です。
絡まると円を巻く形になり、外側の皮膜が強く引っ張られて薄くなり、破れやすくなってしまいます。

絡まりを見つけたら、早めにほどくようにしましょう。
どうしてもほどけない場合は放置せず、新しいケーブルに交換してしまうのがおすすめです。

②たこ足配線、やめられない理由ありますよね

たこ足状態にしないほうがいいとわかっていても、やめられないことが多いものです。
OAタップの口がすべてふさがっている、3分岐コンセントを連続使用している、壁コンセントがふさがっている、ACアダプターの形が合わず差込口をつぶしているなど、原因はさまざまです。

対策方法としては、以下のようなものがあります。


③配線カバー(ワイヤープロテクター/モール)を使ってみよう

床に転がっているケーブルは、足を引っかけたり踏んでしまったりして、ダメージの原因になります。
こうした保護材には複数の通称がありますが、いずれも同じものです。


通路用、部屋隅用など、さまざまな形状があります。
自社にあったものを導入して配線をすっきりさせ、リスクを減らしましょう。

④「使えるから平気」が危ない!古いケーブルの落とし穴

「古いけど使えるからそのままでいい」という感覚は、ケーブルに関しては危険な場合があります。
ケーブルは外の皮膜・中の皮膜・銅線の3層構造で、皮膜部分は経年劣化が出やすく、古いものほど耐久性が落ちてきます。

以下のような場合は、交換を検討しましょう。


⑤タイルカーペット下にはなるべく配線しないようにしよう

タイルカーペットは、50cm×50cmのタイル型カーペットで、床側にのりがついており貼り直しが可能です。
LANケーブルや電話ケーブルの「フラットケーブル」を、タイルカーペット下に通すこともできます。

一時利用なら問題ありませんが、長期利用はあまりおすすめできません。
理由は、タイルカーペットの粘着力がもともと弱く設計されているためです(貼り直しできるようにするためです)。

ケーブルの厚みでタイルカーペットがわずかに浮きます。
その分、粘着力が弱くなり、タイルカーペットに強い力が加わるとずれることが多くなります。

何度もずれると、タイルカーペットがはがれてしまい、フラットケーブルが露出することになります。
踏まれることで断線するリスクも出てきます。

長期間使うケーブルは、③でご紹介したケーブルカバーを使うほうがよいでしょう。

⑥コンセントを抜いて根本のホコリを取ってみよう

「トラッキング現象」という言葉をご存じでしょうか。
コンセントと電源プラグの隙間にホコリがたまり、湿気の影響で漏電・発火する現象のことです。

最近はトラッキング防止プラグが増え、危険性は減りました。
ただし古いコンセントプラグや安価な電気機器は対応していない場合があるため、注意が必要です。

トラッキング防止のプラグでも、ホコリが溜まっていてよいわけではありません。
配線整理のついでに、プラグを抜いてホコリを取ってみましょう。

自分でやる?プロに頼む?配線整理の進め方

配線整理は、社内担当者がやるのか、配線業者に依頼するのか、悩むところですよね。

配線プロには、配線整理を受けてくれる場合もあります。
専用の部材を使ったプロの技で、しっかりやってもらえるのが魅力です。

ただし、費用がかかる分がデメリットです。

一方、社内担当者が行う方法では、費用は社内人件費のみで済みます。
ただし専門家ではないため、ある程度の整理にとどまる可能性もあります。
問題が再発する可能性もある点には注意が必要です。

最近は、社員の負担を考え、社員に作業させず、プロ業者に依頼するケースが増えています。
長い目で見ると、しっかりした作業をしてくれる配線プロに依頼するほうが、長期的なコストは少なくて済むかもしれません。

まとめ

オフィスの配線整理について、6つのコツを解説してみました。
専門的な内容も含まれていたので、少し難しく感じた方もいるかもしれません。

ただ、配線整理は火災予防という意味でもとても大切な作業です。
できるところから少しずつ取り入れて、安全なオフィス環境を整えていきましょう。