【プロ解説】ひかり電話オフィスの3つの収容方式|選び方と費用まとめ
- 2026/07/19
- 2026/07/19

目次
はじめに
先日、お客様から「ひかり電話に変えたいけど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」というご相談をいただきました。
新たにひかり電話オフィスを使いたいという場合、収容方式に戸惑うことは本当によくあります。
収容方式は3つあり、それぞれに特徴があり、用意すべき機器も変わってきます。
「結局、うちの場合はどれなの?」と思いますよね。
この記事では、工事担任者の資格を持つ配線プロが、ひかり電話オフィスの3つの収容方式の違いを詳しく解説します。
なお、ひかり電話オフィスには「タイプ」と「エース」の2種類がありますが、今回はどちらも共通の内容となるため、まとめて「ひかり電話オフィス」という名称で解説していきます。
ひかり電話オフィスとは?仕組みをざっくり解説
ひかり電話オフィスとは、NTTを中心とした電話回線事業者が提供する電話回線の一種です。
光ファイバーケーブルを利用したIP電話であることが特徴です。
これまでのメタル回線の方式よりも、安く利用できる点が大きなメリットです。
回線方式は3種類!それぞれの違いとは
光ファイバーケーブルで宅内まで届いた後、利用者のニーズに合わせて3種類の電話回線に変換して利用することになります。
3種類それぞれメリット・デメリットや用意する機器に違いがあるため、よく理解しておく必要があります。
- アナログ回線:1本の電話線で1通話できる回線。家庭用電話機をそのまま接続できる、最もシンプルな使い方
- ISDN回線:1本の電話線で2通話できる回線。家庭用電話機は使えず、ターミナルアダプター(TA)またはビジネスホンが必要
- 直収(直接収容):電話ケーブルではなくLANケーブルを使って通話する方式。ビジネスホンが必須。1本のLANケーブルで同時に何通話でも使える
直収方式は、最近ビジネスホンを利用している会社の間でかなり増加しています。
ISDN方式・直収方式は、一般の家庭用電話機では使うことができない点に注意しましょう。
ケース1|家庭用電話機を使いたい場合
今までが電話1本・ファックス1本という使い方をしていて、電話機をもう1台増やしたい場合に対応できます。
ひかり電話オフィスに変えてひかり電話アダプターを導入し、そこから出るアナログ回線を電話1・電話2・ファックスの3回線分に分けて使います。
これにより、家庭用電話機2台を接続することができます。
ケース2|ビジネスホン×アナログ回線の場合
対応方法は2つあります。
1つは、今までのビジネスホンをそのまま使う方法です。
ひかり電話アダプターからアナログ回線を出して使うことができるため、ビジネスホンを買い替えなくても大丈夫です。
もう1つは、今までのビジネスホンを交換する方法です。
直収方式に切り替える人もいます。
つなぎ方の例は以下のとおりです。
光ファイバ→ONU→ひかり電話アダプタ→アナログ回線→ビジネスホン
ケース3|ビジネスホン×ISDN回線の場合
ひかり電話アダプターをISDN回線対応のものにすれば、ISDN回線を出してひかり電話に変えることができます。
ただし、主装置やユニットの一部は、ひかり電話のISDN回線収容に対応していないケースがあるため注意が必要です。
事前に、ひかり電話オフィスがISDN回線に対応しているかどうかを確認しておきましょう。
つなぎ方の例は以下のとおりです。
光ファイバ→ONU→ひかり電話アダプタ→ISDN回線→ビジネスホン
ケース4|ビジネスホンで直収をしたい場合
ビジネスホンの主装置に直収用のユニットを搭載することで収容できます。
最もフレキシブルにひかり電話オフィスを利用できる方法です。
ひかり電話アダプタが不要となるため、コストが抑えられる点もメリットです。
つなぎ方の例は以下のとおりです。
光ファイバ→ONU→LANケーブル→ビジネスホン→LANケーブル→ルーター→HUB→PC
直収の場合は、以下の点に注意が必要です。
- ルーターの位置がビジネスホンの後になる
- ビジネスホンにはINとOUTの2本のLANケーブルが必要
- ビジネスホン主装置が電源断になるとインターネットも切れてしまう
ひかり電話アダプタの種類と費用まとめ
ひかり電話アダプタには、基本的に以下の4種類があります(価格は税抜)。
- アナログ回線用4通話:レンタル月額1,000円/購入40,000円
- アナログ回線用8通話:レンタル月額1,500円/購入60,000円
- ISDN回線用4通話:レンタル月額1,000円/購入40,000円
- ISDN回線用8通話:レンタル月額1,500円/購入60,000円
直収の場合は、上記のアダプタが不要になるためコストが削減できます。
意外と知らないルーター機能の話
ひかり電話アダプタには、ひかり電話機能とルーター機能の2つの機能があります。
ルーター機能はそれほど高機能ではありませんが、一般的な機能はあるため、高機能を必要としない場合は十分です(30台程度まで)。
このルーター機能をオフにして、別の市販ルーターを接続することもできます。
ビジネスホンの直収ユニットにも、同様にルーター機能があります。
主装置のルーターは、一般的なルーターと同様にお客様自身で設定できます。
ただし設定が難しい場合は、毎回電話工事業者を呼ぶ必要が出てきます。
簡単な設定で済むため、その方が結果的に手間がかからないケースが多いです。
まとめ
ひかり電話オフィスの3つの収容方式について解説してみました。
専門的な内容も多く、少し複雑に感じた方もいるかもしれません。
それぞれ必要な機器や費用、対応できる使い方が異なります。
今のビジネスホンをそのまま使えるケースも多いので、まずは自社の状況を整理してみてください。





一時期「必ず変えなくてはいけない」という営業手法が流行り、誤解が生じる場合もありますが、基本的には主装置を変えなくても使うことができます(例外あり)。