ひかり電話オフィス切り替え前に確認!失敗しない5つのポイント

はじめに

先日、「ひかり電話からひかり電話オフィスに切り替えようとしたら、工事がうまくいかなかった」というご相談をいただきました。
実は、こういうケースは珍しくないんです。

ひかり電話からひかり電話オフィス系への切り替えって、「NTTに申し込めばOK」と思いがちなんですが、事前に知っておかないと後でトラブルになるポイントがいくつかあります。

ひかり電話は、光ファイバー回線を使った電話サービスで、同時に利用できる通話数は最大2通話です。
業務の拡大などで3通話以上が必要になったとき、ひかり電話オフィス系への切り替えを検討することになります。

なお、ひかり電話オフィスには「タイプ」と「エース」の2種類がありますが、この記事ではその違いには触れません。
まとめて「ひかり電話オフィス系」と呼ぶことにします。

FAXも通話数に入る?ひかり電話の同時通話のしくみ

ひかり電話とひかり電話オフィス系で一番大きな違いは、同時に使える通話数です。

ひかり電話は最大2通話まで。ひかり電話オフィス系はそれ以上を利用できます。
ここで「あれ、FAXってどうなるの?」と思った方、鋭いです。FAX通信も通話数にカウントされます。

たとえば、FAX通信中に電話を2本同時に受けたい場合は、FAX1+電話2で合計3通話が必要です。
「FAX込みで何通話必要か」を最初に整理しておくと、話がスムーズに進みますよ。

注意1:収容方式の違いが機器選びに直結する

光ファイバーを電話として使うとき、「収容方式」という仕組みが関係してきます。
「収容方式ってなに?」という方も多いと思うので、簡単に説明しますね。

ひかり電話とひかり電話オフィス系では、利用できる収容方式が異なります。
どの方式を選ぶかによって用意すべき機器や構成が変わるので、ここは事前確認が必要なポイントです。

サービス利用可能な方式
ひかり電話アナログ変換・直収
ひかり電話オフィス系アナログ変換・ISDN変換・直収

注意2:マンションはまずVDSLかどうか確認して

マンションをお使いの方は、ここが一番の落とし穴になりやすいです。

「VDSL方式」というインターネットの接続方式をご存じでしょうか?
マンションやオフィスビルでよく採用されている方式で、建物の途中から既存の電話線(メタル線)を使って通信します。

実はこれ、NTTのサービス条件上、VDSL方式ではひかり電話オフィス系を提供できないんです。
ひかり電話オフィス系を使いたい場合は、宅内まで光ファイバーを引き込む「光配線方式」への変更が必要になります。

古いビルやマンションでは、光配線方式へ変更できないケースもあります。
その場合は、残念ながらひかり電話オフィス系の導入自体が難しくなることがあります。
なお、戸建てのファミリータイプをご利用中の方はこの問題には該当しないので安心してください。

マンションタイプを利用中で、VDSL方式かどうかわからない場合は、NTTへ問い合わせると確認できますよ。

注意3:「電話機はそのまま」が一番危ない

「通話数だけ増やせばいい、電話機はそのままで大丈夫」──こう考える方が多いんですが、実はここがトラブルになりやすいんです。

ひかり電話で2通話・少人数の職場であれば、家庭用電話機でも問題ありません。
ただ、ひかり電話オフィス系で3通話以上になると話が変わってきます。

どの着信を誰が取るのか、誰に取り次ぐのか、複数の子機があると今何通話目なのかもわかりにくくなる。
「なんとかなる」と思っていたら、想像以上に混乱した、というのはよくあるケースです。

3通話以上を利用するなら、ビジネスホンの導入もあわせて検討してみてください。

ビジネスホンは新品だと50万円以上かかる場合もありますが、中古なら20万円前後で導入できるケースもあります。費用が気になる方は中古機も選択肢のひとつです。

注意4:今のビジネスホン、そのまま使えると思ってない?

すでにビジネスホンを使っている方も、「そのまま切り替えるだけでいい」は少し危険です。
追加工事が必要になるケースが、実は多いんです。

まず確認したいのは、現在のビジネスホンへの収容方式です。
アナログ・ISDN・LANなどで収容されていると思いますが、ひかり電話オフィス系への切り替えで方式が変わる場合は収容工事が必要になります。

また、同時2通話・電話機5台程度を想定した小規模事業者向けのビジネスホンは、ひかり電話向けに設計されていることが一般的です。
ひかり電話オフィス系に対応させるには中規模事業者向けの機器への変更が必要な場合があります。
ただし、そのまま使えるケースもあります。

現在の機種や構成によって対応内容がかなり変わるので、まずは導入サポートへ相談してみてください。

「そのまま使えると思っていたら、工事が必要だった」──工事当日にわかると、その日は電話が使えなくなるというトラブルにもなりかねません。現在の利用環境は事前にしっかり確認して、早めに導入サポートへ相談しておきましょう。

注意5:外線ごとに発信番号を変えられるって知ってた?

最後は少し応用的な話ですが、知っておくと地味に便利な機能です。

ひかり電話+ビジネスホンを組み合わせると、外線ごとに相手に通知する電話番号を変えられます。
たとえば外線1からかけると「0001」が通知され、外線2からかけると「0002」が通知される、といった使い方ができます。

この機能は、ひかり電話・ひかり電話オフィス系のどちらでも利用できます。
ただし収容方式によってはできない場合もあるので、詳細は導入サポートへ確認してみてください。

まとめ

今回は、ひかり電話からひかり電話オフィス系へ変更する前に知っておきたい5つの注意点をご紹介しました。

収容方式の確認、VDSLの問題、電話機の見直し、ビジネスホン工事の有無、番号通知の設定──並べると多く感じるかもしれません。
でも、事前に一つひとつ整理しておくだけで、切り替え後のトラブルをかなり防げます。

2通話から3通話以上への移行は、ビジネスの成長を示す大きな一歩です。
せっかくのステップアップを、スムーズに進めてもらえたらうれしいです。