LAN工事の業者選び・見積依頼の基礎と費用を抑えるポイント

はじめに

先日、「オフィスを移転するのでLAN工事をお願いしたいんですが、どこに頼めばいいかわからなくて」というご相談をいただきました。
こういうお声、実はとても多いんです。

オフィスや店舗でのビジネスに、インターネットは今や欠かせない存在です。
最近は無線LANの重要性も高まっていて、Wi-Fi環境の整備を求める声もよく聞きます。

オフィスの新設や移転など、さまざまなタイミングでLAN工事が必要になります。
ケーブルを数本つなぐだけなら自分でできる場合もありますが、天井裏や床下への配線が絡むと、話がぐっと難しくなるんです。

そういった場面では、業者に依頼するのが安心です。
今回は、LAN工事を業者に依頼する際の基礎知識から、見積の流れ、費用を安くするコツまでをまとめました。

天井裏・床下への配線、プロに頼む理由がある

業者へのLAN工事依頼で多いのが、天井裏と床下の配線です。

天井裏への配線は、まず天井裏を通せる状態かどうかの確認からはじまります。
ケーブルを通すための穴あけが必要な場合もありますし、壁面はモール(ケーブルカバー)で仕上げることが多いです。

床下への配線は、OAフロア(二重床)のパネルを開けてケーブルを通す方法が一般的です。
カーペット仕上げの床の場合は、カーペットに切り込みを入れる作業が必要になります。

どちらも「やってみたら思ったより大変だった」となりやすい作業です。
こういった工事こそ、慣れた業者に頼む価値があるんです。

LAN工事前に知っておきたいLAN規格の基礎

LAN規格は年々進化しています。
有線LANはCat5E→Cat6→Cat6Aと進化し、現在はCat6Aで最大10Gbpsの通信が可能です。

無線LANもWi-Fi4→Wi-Fi5→Wi-Fi6と進化し、最新のWi-Fi6Eも登場しています。
最近は有線LANポートのないPCも増えており、オフィスでも無線LAN環境の整備が重要になっています。

また、ネットワークにはセキュリティリスクもともないます。
外部からの不正アクセスや内部からのウイルス感染など、対策なしでは業務に大きな支障が出る可能性があります。

LANは技術更新が激しく、5年もすれば世代が変わるくらいのペースで進化しています。せっかく工事するなら、なるべく最新の規格を選んでおくのがおすすめです。

こんなLAN工事業者には注意!選び方のポイント

LAN工事の業者を探す方法は、大きく3つです。
過去に依頼したことのある業者・知り合いの紹介・インターネット検索、それぞれにメリットがあります。

大規模な工事の場合は、実績が豊富で対応力のある業者を選ぶのが安心です。
中小規模であれば、小回りの利く業者の方が費用を抑えやすいケースが多いです。

業者を選ぶ際にチェックしたいのは、対応の速さ・話をしっかり聞いてくれるかどうか・複数プランを提案してくれるか・発注を急かしてこないかの4点です。

「早く発注してください」と急かしてくる業者や、こちらの話をあまり聞いてくれない業者には注意が必要です。LAN工事は自社の重要なインフラ。信頼できる業者を選びましょう。

LAN工事の見積依頼から発注までの4ステップ

見積依頼から発注までの流れは、4ステップです。


複数業者から見積を取ることで、価格や対応の違いを比べやすくなります。

業者に連絡する前に整理しておきたいこと

業者への依頼をスムーズに進めるために、事前に整理しておきたいことがあります。

まずは接続台数のカウントです。プリンター・スキャナーなど、IPアドレスを使う機器はすべてカウント対象になります。
次に、有線LANと無線LANのバランスをどうするかをざっくり決めておきましょう。

機器のレイアウト図に接続機器の位置を書き込んでおくと、業者との打ち合わせがスムーズです。
「インターネットが遅い」「ゲスト用Wi-Fiを導入したい」など、これまで困っていたことも整理しておくと、要望を伝えやすくなります。

LAN工事の費用相場と見積項目の内訳

LAN工事の費用は、主に以下の項目で構成されます。


例として、Cat6Aのケーブルを5本(各15m)引く場合の目安をご紹介します。

項目金額(目安)
派遣費9,000円
配線費9,000円×5本=45,000円
コネクタ作成費3,000円×5本=15,000円
配線部材費4,000円×5本=20,000円
諸経費6,000円

なお、地域・工事時間帯・作業人数などにより費用は変わります。
Cat6AはCat6に比べてコネクタ作成費や部材費が割高になる点も覚えておきましょう。

LAN工事の見積費用を安くする3つのコツ

費用を抑えるために最も有効なのは、複数業者から見積を取って比較することです。
価格の妥当性を判断するうえでも、比較できる状態にしておくことが大切です。

どの業者からも予想より高い見積が出た場合は、仕様そのものを見直す必要があるかもしれません。
優先順位をつけて、必要なものを削らずに過剰な部分だけを削っていきましょう。

一方、かなり安い見積が出た場合も要注意です。
工事の手抜きや後からトラブルになるケースもあります。

まとめ

今回は、LAN工事の業者選びから見積依頼の流れ、費用を安くするコツまでをご紹介しました。

やることが多くて大変に感じるかもしれませんが、事前準備をしっかり整えておくだけで、業者との打ち合わせがぐっとスムーズになります。
LAN工事は一度やってしまえば長く使えるインフラですから、ここだけは丁寧に進めてもらえると安心です。

信頼できる業者と相談しながら、自社に合ったネットワーク環境を整えてもらえたらうれしいです。